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【コラム】自社ECサイトとECモールのメリット・デメリット

新型コロナウイルスの影響で、新たな受注体制を構築するために
Web上からの受注獲得を考えられる方も多いかと思います。
 
そんな時に、ポイントとなるのが
「自社ECサイト」を制作するか「ECモール」を活用するか
という手法の違いです。
 
そこで今回は、自社ECサイトとECモールについて

それぞれのメリット、デメリットをお伝えいたします。
 
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1.「自社ECサイト」「ECモール」とは
2.自社ECサイトのメリット・デメリット
3.ECモールのメリット・デメリット
4.まとめ
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1.「自社ECサイト」「ECモール」とは
そもそもECとは、Eelectronic Commerceの頭文字を取ったものです。
日本語では「電子商取引」と訳され、Web上で商品やサービスを売買する仕組みのことを指します。
 
自社ECサイトとは、その名の通り、自社独自でECサイトを立ち上げ、
顧客と直接取引をすることができる仕組みです。
自社オリジナルのサイトとなるため、自由度が高く、
そのカスタマイズ性が魅力となります。
 
反対に、ECモールとは、多くの企業の商品情報が集約された
インターネット上のショッピングモールのことです。
自社でゼロからサイトを構築する必要がなく、
多くのユーザーに訪れてもらえる可能性が高いです。
 
2.自社ECサイトのメリット・デメリット
メリット①:自由度が高い
どのようにサイトを構築するかにもよりますが、一般的に自社ECサイトの方がECモールよりも自由度が高いです。
そのため、オリジナルのデザインやシステムを柔軟に設計することができます。
 
メリット②:自社のブランディングができる
自社オリジナルのデザインや、独自ドメインの設定などができるため、自社のブランドや商品のブランドを前面に打ち出すことができます。
ECモールでは、ショップ独自の色やフォントなどを表現することは困難です。
ブランディングを通じ、自社のファンを増やしていくためにも、自社ECサイトは有効です。
 
メリット③:顧客データを収集できる
自社ECサイトを活用することで、顧客と直接取引ができるようになり、顧客の情報を集めることができます。
様々なデータを分析することで、自社ECサイトの改善をスピード感を持って実行できるだけでなく、リピート率のアップの対策などもできるようになります。
 
メリット④:利益率が高い
ECモールに出店する場合は、運営元にもよりますが、出店料などの手数料が取られてしまいます。
しかし、自社ECサイトであれば売上から、仕入れ値や人件費などを引いた額がそのまま利益になります。
また、自社ECサイトであれば、ECモールに出店し、競合他社との値下げ戦争に巻き込まれるというような心配もありません。
 
 
デメリット①:自社で集客しなければならない
自社ECサイトは、サイトを構築しただけで成功するわけではありません。ECサイトを利用して商品を購入してもらうために、サイトへのアクセス数を増やす、集客活動にも注力する必要があります。
SEO対策や、リスティング広告などを活用したWebマーケティングの知識をつけることが重要です。
 
デメリット②:成果を上げるまでに時間がかかる
完成されたECモールに出店するのと違い、一から自社でECサイトを立ち上げる場合は、継続的な成果を得るまで時間がかかります。
集客数を増やすWebマーケティング、顧客に購買を促すようなサイトの改善、一度購入した顧客に対するフォローなど、一つずつ課題を解決していきましょう
 
デメリット③:自社で責任感を持って取り組む
自社で独自に進めることができるということは、自社で主体的にECサイトを動かしていかない限りは、成果につながりません。
社内でデジタル知識を持っている、もしくは責任感をもって新しいことに取り組んでくれるような人材を専任者として任命しましょう。
どうしても既存のノウハウだけでは難しい場合は、新たな人材の採用や、信頼できる外部パートナーとの連携も視野に入れましょう。
 
 
3.ECモールのメリット・デメリット
メリット①:集客の必要がない
ECモールに出店する場合、ECモールの運営元が集客活動を行ってくれます。
そのため、自社で多額の広告費を払ったり、Webマーケティング戦略などに工数をかけたりする必要がありません。
 
メリット②:すぐに効果が出る可能性がある
自社ECサイトを構築する場合は、サイトのデザインだけでなく、管理システムや決済機能などを自社で整備する必要があります。
しかしECモールでは、なかには商品登録をすれば即日販売可能となるものもあり、早期に成果につなげることができます。
 
メリット③:サポートを受けることができる
ECを0から始めるとなると、ただサイトを通じて商品を販売するだけでなく、サイトの改善や、顧客の分析、受注管理などの業務が必要となってきます。
これらの業務を社内の人材だけですべて賄うというのは難易度の高いものです。
しかし、大手のECモールなどではマニュアルや、一部運用のサポートが受けられるものがあります。
これらの体制が整っているのも、ECモールのメリットの一つです。
 
 
デメリット①:モールのルールの中で動かなければならない
利用するECモールによって、それぞれルールというものが当然あります。
中には、商品を出品する際に審査があったり、書類の提出が必要だったりと、スピード感を持って顧客にアピールすることができない場合もあります。
また、セールの設定などにも規制がある場合もあるため、自社の思い通りにECを進めることは難しいでしょう。
 
デメリット②:ブランディングがしづらい
ECモールは基本的なデザインが全て統一されているため、自社独自のブランド力や、オリジナリティ-を表現することが難しいです。
商品画像などで多少の工夫は出来ますが、顧客に強烈なインパクトを与えるようなブランディングは期待できないでしょう。
 
デメリット③:手数料がかかる
ECモールを活用するためには、出店料が必要となるケースがあります。
出店料の無いECモールもありますが、その場合は販売手数料などの項目でお金を取られてしまいます。
そのためECモールでは、すぐに成果を得ることができても、利益につながらない可能性もあります。
 
デメリット④:顧客情報がわからない
ECモールでは顧客の情報はモールの運営者のものとなります。
そのため、顧客データを活用したマーケティング施策や、リピート率のアップに向けた施策などは難しいです。
「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われる経営資源の一つである、情報を手に入れることができないのはデメリットとなるでしょう。
 
 
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
自社ECサイトを構築するにも、ECモールを活用するにも、それぞれメリット・デメリットがあります。
「とりあえず大手ECモールに出店してみよう」
と考えるのではなく、
自社でECを使って何を達成したいのかを整理してから、取り組み始めてみてはいかがでしょうか。
 
両毛印刷株式会社 RYOMO SOLUTIONS